福岡花市場について

組合長挨拶

謹んで新春の祝詞を申し上げます。
組合員の皆様方におかれましては、健やかに新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
また、昨年は格別なご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、2022年を振り返りますと、2月の北京冬季オリンピックで、日本は過去最多のメダルを獲得、最近ではFIFAワールドカップでのグループリーグ突破の熱戦等、明るいニュースがありました。
新型コロナウイルス感染症についても、今までと比べて大幅な行動制限緩和、そして国内産特効薬の緊急承認もあり、徐々に明るい兆しが見えてきました。
しかし、2月に発生したロシアのウクライナ侵攻は、当初の予想に比べ大幅に長期化し、エネルギー資源や穀物類の国際取引価格の高騰を招き、世界景気の回復に急ブレーキをかけました。これに、アメリカの大幅な金利引き上げによる円安物価高が重なり、国民の生活に打撃を与え続けた一年となりました。 
政府からは、物価高への対策として、燃料価格に対する補助金支給や電気料金の負担軽減策の考案が行われました。また、9月には新型コロナウイルス感染者の全数把握見直し、段階的な入国制限の緩和、渡航規制の引き下げも行われ、感染拡大防止と社会経済活動の両立に向けた動きが推し進められました。
このような情勢下、花の消費に関しては、感染対策を行った上でのイベントの増加、またコロナ禍による延期分も含め、人を集めての婚礼が増加したことにより、コロナ禍以前のような消費状態が取り戻されつつあります。
しかし、円安傾向が長く続いた影響から、輸入商材の入荷量増加は見込めない状況です。入荷数量の減少に伴う販売単価上昇により市場販売高は維持されていますが、数量確保に向けた対策の考案と実施が急務となっています。
この現状から脱却するためにも、全国屈指の花き生産量を誇る福岡県の県産品はもちろん、国産花きの掘り起こしに注力し、コロナ禍による国内生産量の減少に歯止めをかけるとともに、入荷量確保に努めてまいります。
また花卉農協としては、販売強化に向けて運用してきた「Web販売システム」と「在宅セリシステム」に加えて、「産地提案システム」の機能最適化に力を注いでいます。コロナ禍を経て、花き需給の移り変わりは目まぐるしさを増していますが、将来を見据え、販路の拡大を推し進めるとともに、花卉農協として組合員皆様の営農活動支援のため、本年も全力で取り組んでまいります。
結びになりますが、皆様方のご健勝とご多幸を心からご祈念申し上げ、新年のごあいさつと致します。

令和5年 元旦

代表理事組合長写真

福岡県花卉農業協同組合 代表理事組合長 笠 文樹

組織図

福岡県花卉農業協同組合組織図

平成29年10月1日

組織図

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