福岡花市場について

組合長挨拶

謹んで新春の祝詞を申し上げます。
組合員の皆様方におかれましては、健やかに新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
また、昨年は格別なご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、2024年を振り返りますと、海外では、パリ五輪とパラリンピックが無事に開催されたものの、中東イスラエル情勢の激化や、ロシアのウクライナ侵攻の膠着といった不安要素が残ったままです。世界中が注目した米国大統領選ではトランプ氏が勝利し、今後の動向によっては大きな変化も考えられます。
国内では、20年ぶりの新紙幣発行や、パリ五輪で海外開催最多となる45個のメダル獲得などの良いニュースもありましたが、石川・能登半島地震を始めとする地震や豪雨災害が相次ぎました。
経済においては、運賃や郵便料金の値上げに加え、資源高騰・円安物価高による日常生活への影響が増し、政府による国民生活の向上に向けた政策の着実な実行が求められています。
このような情勢の中、農林水産省は令和7年度予算概算要求に、「花き支援対策」として7億7400万円、2027年国際園芸博覧会関係事業に37億7500万円を計上しました。流通問題、夏場の高温対策の技術導入、高需要品目への転換、花き需要拡大PR活動など取り組むべき課題は多くありますが、生産量減少が続く国産花きの強化推進に期待が集まります。
花卉農協の販売状況につきましては、市場販売高が目標に届いておりません。生鮮食料品や日用品、水道光熱費等の上昇で、家計の節約志向が高まっており、花の需要形態が変化していると思われます。相対取引を中心に安定販売に努めておりますが、輸送コストの高騰もあり、集荷に苦慮している状況です。
また、昨年実施した組合員調査により、生産コストの上昇が、組合員皆様の花き生産と営農状況を一層厳しい状況にしていることを承知しております。
この状況を打開するため、令和7年度総代会へ向けて、新しい中期経営計画を作成しており、販売体制の見直し、システムの段階的な更新、市場間連携による販路の拡大に取り組みます。そして、組合員皆様の営農活動支援のため、本年も全力を尽くしてまいります。
結びになりますが、皆様方のご健勝とご多幸を心からご祈念申し上げ、新年のごあいさつと致します。

令和7年 元旦

代表理事組合長写真

福岡県花卉農業協同組合 代表理事組合長 笠 文樹

組織図

福岡県花卉農業協同組合組織図

平成29年10月1日

組織図

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