福岡花市場について

組合長挨拶

謹んで新春の祝詞を申し上げます。
組合員の皆様方におかれましては、健やかに新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
また、昨年は花卉農協の経営におきまして、ご支援とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、令和5年を振り返りますと、3月、WBCで侍ジャパンが3大会ぶりの世界一に輝き、9月には日本将棋界では史上初となる全8つのタイトルを獲得した藤井聡太八冠が誕生する等、明るいニュースがありました。
新型コロナウイルス感染症についても、5月に感染症法上の位置づけが季節性インフルエンザなどと同じ5類へと移行しました。その結果、政府から外出自粛要請が解除され、人の動きや経済の動きも活発となり、3年ぶりに日常が戻ってきました。
一方、世界情勢では、2022年2月から続くロシアのウクライナ侵攻はいまだに収束の気配は見えません。10月には新たにパレスチナ地域での紛争も発生し、燃料価格の高騰にさらなる拍車がかかることが懸念されます。
さらに、長期化しているアメリカの金融引き締めによって円安が進行し、食品をはじめ様々な商品の価格上昇が続いており、家計への負担は増す一方となっています。
このような情勢下、花の消費に関しては、行動制限が無くなり外食や旅行など外出関連の出費割合が増加したことで、葬儀、婚礼そして小売業も含め、昨年ほどの勢いはありませんでしたが、コロナ禍以前と比較すると単価高の状態が続きました。
しかし、円安による輸入商材の入荷量減少が続いていることに加え、生産コスト増大による国内の花き生産量の減少が懸念されます。そして、本年4月から自動車運転業務に係る時間外労働の上限規制が厳格になります。規制強化に伴い従来の物流ルートが使えなくなることで、遠方産地からの集荷がさらに困難となることが予想されるため、対策の考案が急務となっています。
このような状況に対し、運送業者との情報共有を行った上で、着荷時間の調整や、新規輸送ルートの模索に着手し、荷揃えの充実と販路の拡大を推し進めてまいります。
また、2024年は静岡県にて浜名湖花博2024が開催され、2027年には神奈川県横浜市において国際園芸博覧会が開催予定となっています。
花卉農協として、福岡県を中心に、花き産業のさらなる発展と、組合員の皆様が安心して花き生産に取り組める環境を整えるべく、適正価格での販売と安定した相場の形成に役職員一丸となって取り組んでまいります。
結びになりますが、皆様方のご健勝とご多幸を心からご祈念申し上げ、新年のごあいさつと致します。

令和6年 元旦

代表理事組合長写真

福岡県花卉農業協同組合 代表理事組合長 笠 文樹

組織図

福岡県花卉農業協同組合組織図

平成29年10月1日

組織図

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